
外資系企業で経理を担当されている方、あるいはこれから外資系企業への転職を目指している方にとって、会計監査の英語対応は避けて通れない重要な課題の一つです。
監査人とのやり取りが英語になる場面は頻繁に発生し、そこで的確なコミュニケーションが取れるかどうかは、監査の円滑な進行だけでなく、自身のプロフェッショナルとしての評価にも直結する可能性があります。
特に、専門的な会計用語やビジネス英語を駆使して、複雑な会計処理や内部統制の状況を説明することは、多くの人が「難しい」と感じる点ではないでしょうか。
本記事では、そのような皆様の悩みに寄り添い、英文会計と英語の双方に精通した専門家の立場から、会計監査を乗り切るための実践的な英語フレーズと専門知識を徹底的に解説いたします。
この記事を最後までお読みいただくことで、国際的な監査基準に基づくコミュニケーションスキルが向上し、自信を持って監査対応ができるようになるでしょう。
- ✨ 会計監査対応における必須の英語フレーズと専門用語
- ✨ 外資系経理として監査を円滑に進めるための具体的なコミュニケーション術
- ✨ 国際的な監査基準に対応できる実践的な英語力習得のヒント
会計監査における英語コミュニケーションは不可欠なスキルです
外資系企業における会計監査対応では、英語での円滑なコミュニケーション能力が極めて重要であると結論付けられます。
これは、グローバル化が進むビジネス環境において、監査チームが多国籍で構成されることが一般的であり、国際的な会計基準であるIFRS(国際財務報告基準)やUS GAAP(米国会計基準)に基づく監査が主流となっているためです。
監査プロセスでは、財務記録の提示、会計処理の根拠説明、内部統制の評価、監査証拠の提供など、多岐にわたる専門的な議論が英語で行われます。
したがって、正確かつプロフェッショナルな英語表現を習得していることは、監査を滞りなく進める上で不可欠であり、企業の信頼性を保つ上でも極めて重要な要素となります。
監査人との効果的な対話は、監査結果の正確性に影響を与えるだけでなく、企業と監査人の協力関係を構築する上でもその後のプロセスをスムーズに進めるための基盤を形成すると考えられます。
国際化に対応する会計監査の英語対応が求められる理由
なぜ、外資系企業において会計監査の英語対応がこれほどまでに重視されるのでしょうか。
その背景には、グローバルなビジネス環境の変化、会計基準の国際的な統一化、そして監査プロセスの複雑化が深く関連しています。
国際的なビジネス環境と会計基準の統一化
まず、現代のビジネスは国境を越え、多様な地域で事業を展開することが一般的です。
外資系企業の場合、本社の所在地や事業展開の状況に応じて、複数の国の監査法人や多国籍の監査チームが関与することが頻繁にあります。
このような状況下では、共通言語としての英語がコミュニケーションの基盤となります。
また、会計基準の面では、世界的にIFRS(国際財務報告基準)やUS GAAP(米国会計基準)の採用が拡大しています。
これらの国際基準に準拠した財務諸表は、投資家やステークホルダーに対する情報開示の透明性を高めるものであり、監査もこれらの基準に基づいて行われます。
そのため、監査人との議論では、国際基準特有の専門用語や概念を英語で理解し、説明する能力が不可欠です。
実際、2026年からは公認会計士試験においても監査論の英語出題が本格化されるなど、**国際基準対応が標準化されている傾向**が明確に示されています。
この動きは、日本の会計専門家にも、より高度な英文会計能力が求められる時代の到来を告げていると言えるでしょう。
コミュニケーションの正確性と効率性
会計監査は、企業の財務状況や内部統制の健全性を評価する厳格なプロセスです。
このプロセスにおいて、監査人からの質問に対して曖昧な回答をしたり、必要な資料の提供が遅れたりすることは、監査期間の長期化や、場合によっては監査意見の修正に繋がる可能性があります。
英語での的確なコミュニケーションは、誤解のリスクを最小限に抑え、必要な情報を迅速かつ正確に提供することを可能にします。
例えば、「reconcile the discrepancy(不一致を調整する)」や「provide supporting documents(証憑資料を提出する)」といった専門的なフレーズを適切に使いこなすことで、監査人は企業の状況を正確に把握し、経理担当者は自身の説明に対する信頼性を高めることができます。
このような背景から、外資系経理担当者にとって、英語でのコミュニケーション能力は単なる語学力に留まらず、専門家としての信頼性や業務効率を左右する重要なスキルであると認識されています。

会計監査対応で使える英語フレーズ30選
ここでは、外資系企業での会計監査対応において頻繁に使用される英語フレーズを30個厳選し、それぞれの意味、文法補足、および難単語の詳細を解説いたします。
これらのフレーズを習得することで、監査人とのやり取りをよりスムーズかつプロフェッショナルに進めることが可能になります。
また、各フレーズにおいて難解な単語には発音記号(IPA)と語源・意味を付記し、学習効果を高めるよう配慮いたしました。
実践的な状況を想定し、自然なビジネス英語表現に限定していますので、ぜひ日々の学習にご活用ください。
監査の進捗はいかがでしょうか?
How is the audit progressing?
"progressing" は「進行している」という意味で、現在の状況を尋ねる際に使われます。カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも利用可能です。
単語)progress /prəˈɡrɛs/ 進捗、進行
必要な書類を準備しております。
We are preparing the necessary documents.
「necessary documents」は「必要な書類」という意味で、監査対応では頻繁に使用される表現です。文書の種類を明確にするために具体的な名詞を追加することも可能です。
単語)necessary /ˈnɛsəˌsɛri/ 必要な、不可欠な
この不一致は調整済みです。
We have reconciled this discrepancy.
「reconcile」は帳簿や記録の不一致を調整する専門用語です。「discrepancy」は不一致や相違を指します。過去完了形「have reconciled」は「すでに調整を完了した」ことを意味します。
単語)reconcile /ˈrɛkənsaɪl/ 調停する、調整する
単語)discrepancy /dɪˈskrɛpənsi/ 不一致、相違
銀行明細書と帳簿の照合が必要です。
I need to reconcile the bank statements with our books.
「bank statements」は銀行明細書、「books」は会計帳簿を指します。「with」を使って照合対象を明確にします。
単語)statement /ˈsteɪtmənt/ 明細書、声明
単語)books /bʊks/ (会計)帳簿
承認プロセスについてご説明いただけますか?
Could you explain the approval process?
「approval process」は承認手続きやプロセスを意味します。「Could you...?」は丁寧な依頼表現です。
単語)approval /əˈpruːvəl/ 承認、許可
この取引の証憑資料を提出いただけますか?
Could you provide supporting documents for this transaction?
「supporting documents」は証拠書類や裏付け資料を意味し、監査において最も頻繁に要求されるものです。「transaction」は会計上の取引を指します。
単語)provide /prəˈvaɪd/ 提供する
単語)supporting /səˈpɔːrtɪŋ/ 裏付けとなる、支援する
単語)transaction /trænˈzækʃən/ 取引
この経費の承認プロセスを明確にしてください。
Could you clarify the approval process for this expense?
「clarify」は不明瞭な点を明確にする際に使われます。「expense」は会計上の費用・経費です。
単語)clarify /ˈklærɪfaɪ/ 明確にする、はっきりさせる
単語)expense /ɪkˈspɛns/ 費用、経費
この会計処理の根拠を説明していただけますか?
Could you explain the rationale behind this accounting treatment?
「rationale」は理論的根拠や根本的な理由を指す専門用語です。「accounting treatment」は特定の会計処理を意味します。
単語)rationale /ˌræʃəˈnɑːl/ 根拠、理由
単語)treatment /ˈtriːtmənt/ 処理、扱い
内部統制プロセスに潜在的なリスクを確認しました。
We identified a potential risk in your internal control process.
「identify」は特定する、確認するという意味です。「potential risk」は潜在的なリスクを指します。
単語)identify /aɪˈdɛntɪfaɪ/ 特定する、確認する
単語)potential /pəˈtɛnʃəl/ 潜在的な、可能性のある
調査結果から改善が必要だと示唆されます。
Our findings suggest improvements are necessary.
「findings」は調査結果や発見事項を意味します。「suggest」は直接的な表現を避け、示唆する、提案するというニュアンスで使用されます。
単語)finding /ˈfaɪndɪŋ/ 発見、調査結果
単語)suggest /səˈdʒɛst/ 示唆する、提案する
この手続きは規制要件に準拠していないようです。
This procedure does not appear to comply with regulatory requirements.
「comply with」は〜に準拠する、従うという意味です。「regulatory requirements」は規制要件を指します。「appear to」で断定を避ける丁寧な表現です。
単語)procedure /prəˈsiːdʒər/ 手続き、手順
単語)comply /kəmˈplaɪ/ 従う、順守する
単語)regulatory /ˈrɛɡjələˌtɔːri/ 規制の
単語)requirement /rɪˈkwaɪərmənt/ 要件、必要条件
不足している情報を提供できますか?
Could you provide the missing information?
「missing information」は不足している情報という意味です。監査人からのよくある依頼です。
単語)missing /ˈmɪsɪŋ/ 不足している、行方不明の
これらの仕訳をレビューする必要があります。
We need to review these journal entries.
「journal entries」は仕訳を指す会計用語です。「review」は見直す、再検討する意味で、監査プロセスで頻出します。
単語)review /rɪˈvjuː/ 再検討する、見直す
単語)journal /ˈdʒɜːrnəl/ 仕訳帳、日誌
単語)entry /ˈɛntri/ 記帳、記入
この残高の詳細は何ですか?
What are the details of this balance?
「balance」は残高を意味し、詳細を尋ねる際に使われます。特に勘定科目残高の検証時に使われます。
単語)detail /ˈdiːteɪl/ 詳細
単語)balance /ˈbæləns/ 残高
承認フローは文書化されていますか?
Is the approval flow documented?
「documented」は文書化されている、記録されているという意味です。内部統制の有効性を示す上で重要です。
単語)documented /ˈdɒkjʊˌmɛntɪd/ 文書化された
税務当局から通知が届きました。
I've received a notice from the tax authorities.
「tax authorities」は税務当局を指します。「notice」は通知です。税務監査に限らず、一般的な税務関連のコミュニケーションでも使われます。
単語)notice /ˈnoʊtɪs/ 通知
単語)authority /əˈθɔːrəti/ 当局、権限
これらの経費は税控除対象ですか?
Are these expenses tax deductible?
「tax deductible」は税控除対象という意味で、税務監査で重要なフレーズです。
単語)deductible /dɪˈdʌktəbəl/ 控除可能な
税務監査のための書類を準備しています。
I'm preparing the documentation for our tax audit.
「documentation」は書類作成や文書一式を意味します。for 〜 で「〜のための」と目的を示します。
単語)documentation /ˌdɒkjʊmɛnˈteɪʃən/ 文書化、書類
今年の法人税率はいくらですか?
What's the corporate tax rate for this year?
「corporate tax rate」は法人税率を指します。「for this year」で対象期間を明確にします。
単語)corporate /ˈkɔːrpərət/ 法人の
単語)rate /reɪt/ 率、割合
源泉徴収税に関する質問です。
I have a question regarding withholding tax.
「withholding tax」は源泉徴収税を指します。「regarding」は「〜に関して」という意味で、ビジネスシーンでよく使われます。
単語)withholding /wɪθˈhoʊldɪŋ/ 源泉徴収の
単語)tax /tæks/ 税金
内部統制は効果的に機能していますか?
Is the internal control functioning effectively?
「internal control」は内部統制を指し、企業の健全な運営に不可欠な要素です。「function effectively」は効果的に機能している、という意味です。
単語)internal /ɪnˈtɜːrnəl/ 内部の
単語)control /kənˈtroʊl/ 統制、管理
単語)effectively /ɪˈfɛktɪvli/ 効果的に
コンプライアンス違反の事例はありますか?
Are there any instances of compliance violations?
「compliance」は法令遵守を意味し、「violations」は違反を指します。「instances of」は「〜の事例」という意味です。
単語)compliance /kəmˈplaɪəns/ 遵守、応諾
単語)violation /ˌvaɪəˈleɪʃən/ 違反
リスク評価を実施しましたか?
Have you performed a risk assessment?
「risk assessment」はリスク評価を意味し、潜在的なリスクを特定し評価するプロセスです。「perform」は実行する、実施するという意味です。
単語)assessment /əˈsɛsmənt/ 評価、査定
この主張を裏付ける監査証拠を提供してください。
Please provide audit evidence to support this assertion.
「audit evidence」は監査証拠を指し、監査人が意見を形成するための根拠となります。
単語)evidence /ˈɛvɪdəns/ 証拠
単語)assertion /əˈsɜːrʃən/ 主張 「assertion」はとてもわかりづらい単語で、全般的に経営者の主張といった意味をもつこともありますが、監査のプロセスでは、ある財務諸表の数値や情報について、それが成立しているはずの前提条件のことを指すことが多いと思います。
例えば「売上 1,000万円」と書いてある場合、下記それぞれが assertionといえます。
- 本当に発生している(Existence 実在性)
- 漏れなく計上されている(Completeness 網羅性)
- 金額が正しい(Valuation 評価)
- 自社の取引である(Rights and Obligations 権利義務)
- 正しく表示されている(Presentation 表示・開示)
重要な虚偽表示は見つかりませんでした。
No material misstatement was identified.
「material misstatement」は重要な虚偽表示を意味し、財務諸表の信頼性に影響を与える誤りです。監査報告書にも登場する重要な用語です。
単語)material /məˈtɪəriəl/ 重要な、本質的な
単語)misstatement /ˌmɪsˈsteɪtmənt/ 虚偽表示、誤記
監査証跡をたどる必要があります。
We need to follow the audit trail.
「audit trail」は監査証跡を指し、取引の発生から記録までの経路を追跡することを意味します。
単語)trail /treɪl/ 跡、追跡
職務分掌は適切に実施されていますか?
Is the segregation of duties properly implemented?
「segregation of duties」は職務分掌を指し、不正防止のための重要な内部統制の一つです。「properly implemented」は適切に実施されている、という意味です。
単語)segregation /ˌsɛɡrɪˈɡeɪʃən/ 分離、隔離
単語)duty /ˈduːti/ 職務、義務
単語)implement /ˈɪmplɪmɛnt/ 実行する、実施する
重要性の基準はどのように設定されましたか?
How was the materiality threshold determined?
「materiality」は重要性を意味し、監査における誤差許容度を決定する概念です。「threshold」は基準値や閾値(しきいち)を指します。「determined」は決定された、という意味です。
単語)materiality /məˌtɪəriˈæləti/ 重要性
単語)threshold /ˈθrɛʃhoʊld/ 基準値、敷居
当社の財務諸表は無修正意見を得ました。
Our financial statements received an unmodified opinion.
「unmodified opinion」は無修正意見(適正意見)を指し、監査人が財務諸表が適正に表示されていると判断した際に表明されます。「received」は得た、受け取った、という意味です。かつては「unqualified opinion」というのを使っていましたが、最近はこちらが主流のようです。
単語)unmodified /ʌnˈmɒdɪfaɪd/ 無修正の
単語)opinion /əˈpɪnjən/ 意見
監査報告書はいつ発行されますか?
When will the audit report be issued?
「audit report」は監査報告書を指します。「issued」は発行されるという意味です。報告書の納期に関する質問で使われます。
単語)report /rɪˈpɔːrt/ 報告書
単語)issue /ˈɪʃuː/ 発行する

具体的な監査対応シーンと英語フレーズの活用
ここまでご紹介した英語フレーズは、実際の監査現場でどのように活用されるのでしょうか。
ここでは、代表的な監査対応シーンを想定し、具体的な会話や説明の例を交えながら、フレーズの活用方法を解説いたします。
これらの事例を通じて、実践的な英語コミュニケーションのイメージを掴んでいただくことが可能です。
内部統制評価におけるヒアリング対応
監査人が企業の内部統制の有効性を評価する際、経理担当者へのヒアリングが頻繁に行われます。
この時、承認プロセスや職務分掌に関する質問が多く飛び交います。
例えば、監査人から「Could you clarify the approval process for this expense?(この経費の承認プロセスを明確にしてください。)」と質問された場合、単にプロセスを説明するだけでなく、「Is the approval flow documented?(承認フローは文書化されていますか?)」といった追加質問にも備える必要があります。
この際、「Yes, it is fully documented, and you can find the detailed flow chart in this binder.(はい、完全に文書化されており、詳細なフローチャートはこのバインダーでご確認いただけます。)」**のように、証拠となる資料の提示と合わせて回答することで、監査人の理解を深め、信頼性を高めることができます。
また、潜在的なリスクについて指摘された場合には、「We identified a potential risk in your internal control process.(内部統制プロセスに潜在的なリスクを確認しました。)」に対して、「We have already performed a risk assessment and are working on implementing corrective actions.(すでにリスク評価を実施し、是正措置の実施に取り組んでおります。)」と回答することで、課題認識と改善への取り組みを示せます。
積極的な情報開示と改善への姿勢を示すことが、円滑な監査対応の鍵となります。
取引の証憑確認と会計処理の根拠説明
監査の核心とも言えるのが、個別の取引が適切に処理されているかの確認です。
監査人は特定の取引を選定し、「Could you provide supporting documents for this transaction?(この取引の証憑資料を提出いただけますか?)」と依頼します。
これに対しては、請求書、契約書、銀行明細など、関連する全ての書類を速やかに提示することが求められます。
もし監査人が提示された書類だけでは理解が難しいと感じた場合、「Could you explain the rationale behind this accounting treatment?(この会計処理の根拠を説明していただけますか?)」と質問されることもあります。
この際、国際会計基準(IFRS/US GAAP)の特定の条項や社内ポリシーに基づいて、論理的に説明する能力が必要です。
例えば、「This accounting treatment is in accordance with IFRS 15, Revenue from Contracts with Customers, specifically paragraph X.(この会計処理は、顧客との契約から生じる収益に関するIFRS 15、特にパラグラフXに準拠しています。)」のように、具体的な基準や根拠を挙げて説明することで、監査人は納得しやすくなります。
「We need to review these journal entries.(これらの仕訳をレビューする必要があります。)」といった依頼には、「Certainly, I can walk you through each entry.(もちろんです、各仕訳についてご説明いたします。)」と答え、迅速に対応する姿勢が重要です。
期末残高の確認と調整
決算期の監査では、主要な勘定科目の期末残高の確認と、場合によっては調整作業が焦点となります。
監査人から「What are the details of this balance?(この残高の詳細は何ですか?)」と質問された場合、関連する明細書や補助元帳を提示し、その内容を英語で説明する必要があります。
例えば、売掛金残高について質問があった場合、「This balance represents outstanding invoices from our key customers, all of which are within 30-day payment terms.(この残高は、主要顧客からの未収請求書を表しており、全て30日以内の支払い条件です。)」と具体的に説明します。
もし差異が見つかった場合は、「We identified a discrepancy in the accounts payable balance.(買掛金残高に不一致を確認しました。)」と報告し、「We have reconciled this discrepancy and made the necessary adjustments.(この不一致は調整済みで、必要な修正を行いました。)」と、既に是正措置を講じていることを伝えることができます。
このように、事実に基づいた正確な状況報告と、既に行った対応について明確に伝えることが、監査を円滑に進める上で不可欠です。
特に、外部のシステムやパートナー企業との連携による差異は、「I need to reconcile the bank statements with our books.(銀行明細書と帳簿の照合が必要です。)」のようなフレーズを用いて、適切な調整プロセスを説明します。
外資系経理の現場では、このような状況は珍しくありません。予期せぬ質問への対応は、経験を積むことで上達しますが、いくつかのポイントを押さえることで、より効果的に対応することが可能です。
まず、「I don't know.(知りません)」と即答することは避けるべきです。知見が不足している場合でも、「That's an interesting question. Let me check with my team and get back to you with a precise answer.(それは興味深い質問ですね。チームに確認し、正確な回答を改めてご連絡いたします。)」のように、前向きな姿勢で回答するよう心がけてください。
次に、**沈黙を恐れないこと**も重要です。質問の意図を正確に理解するため、必要であれば「Could you please rephrase the question?(質問を別の言い方で説明していただけますか?)」や「Could you give me a moment to gather my thoughts?(少し考える時間をいただけますか?)」と依頼して、時間を稼ぐことも有効な戦略です。
これまで多くの外資系経理の方々から同様の相談を受けてきましたが、実際にうまくいったケースでは、質問の核心を捉え、慌てずに落ち着いて対応する姿勢が、監査人からの信頼獲得に繋がっています。完璧な英語でなくても、誠実かつプロフェッショナルな態度を示すことが最も重要であると考えられます。