
外資系企業にお勤めの方、あるいは外資系経理への転職を目指している皆様は、日々、英語での会議に直面されていることと存じます。
英語での会議は、単に英語が話せるだけでなく、適切なタイミングで的確なフレーズを使いこなすスキルが求められます。
特に、会計や財務に関する専門的な議論においては、自身の意見を明確に伝え、円滑なコミュニケーションを図りたいと願っていることでしょう。
しかし、「適切なフレーズが思いつかない」「発言のきっかけがつかめない」といった悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、グローバルな会計事務所でIFRS、US GAAP、日本の会計基準の規則及び実務に精通した会計専門家である私が、皆様が自信を持って会議に臨めるよう、実践的な英文フレーズとその活用法を詳細に解説いたします。
この記事を読み終える頃には、英語会議への苦手意識が解消され、より積極的に議論に参加できるようになっていることと確信しております。
- ✨ 英語会議の各フェーズで役立つ具体的な英文フレーズ
- ✨ 会計・経理の文脈で頻出する専門用語と実用的な使用例
- ✨ 英語会議での発言機会を増やし、自信を持って参加するための学習戦略
グローバル会議を成功に導く英文フレーズの重要性
グローバルビジネスにおける会議では、適切な英文フレーズを習得することが、単なる意思疎通に留まらず、自身の専門性と貢献度を高める上で不可欠であると考えられます。
外資系企業やグローバルチームでは、多様なバックグラウンドを持つ参加者との間で、複雑な会計基準や財務戦略について議論する機会が頻繁にございます。
このような状況において、自信を持って意見を表明し、議論を円滑に進めるためには、事前に準備された実践的なフレーズの知識が極めて重要となるのです。
ビジネス英語の専門機関の調査に基づきますと、フレーズを10〜20個程度暗記し、積極的に活用するだけで、会議への参加意識や発言率が30〜50%向上するという一般的な見解が示されています。
完璧な文法や流暢さにこだわるよりも、まずは会議の流れに合った適切な一言を効果的に発することが、コミュニケーションの質を向上させる鍵となります。
会議のフェーズ別:必須の英文フレーズと活用例【完全版】
会議では、「何を話すか」だけでなく、「どのように伝えるか」も非常に重要です。
特にグローバル会議では、適切な英語フレーズを使うことで、議論を円滑に進め、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
ここでは、会議の流れに沿って、実務で頻繁に使われる英文フレーズを場面別に体系的にご紹介いたします。
会議開始前:雑談・アイスブレイク
会議開始直前の軽い会話は、参加者同士の緊張を和らげ、コミュニケーションを円滑にする効果があります。
よく使われるフレーズ
-
"How’s everyone doing today?"
(みなさん、今日は調子はいかがですか?) -
"I hope everyone had a good weekend."
(良い週末を過ごされたことと思います。) -
"Can you hear me clearly?"
(私の声ははっきり聞こえますか?) -
"Shall we wait a few more minutes for the others?"
(他の方を待つために数分待ちましょうか?) -
"Thank you for making the time today."
(本日はお時間を作っていただきありがとうございます。)
実務ポイント
オンライン会議では、音声確認や接続確認のフレーズが非常に頻繁に使われます。
特に外資系企業では、会議冒頭の短い雑談(small talk)が、信頼関係構築に重要視される傾向があります。
会議の開始とアジェンダ共有
会議の目的と流れを最初に明確化することで、議論の効率が大きく向上します。
開始宣言
-
"Let’s get started."
(始めましょう。) -
"Shall we get started?"
(始めましょうか?) -
"Thank you all for joining today."
(本日はご参加ありがとうございます。) -
"We have a lot to cover today, so let’s begin."
(本日は議題が多いため、始めましょう。) -
"I’d like to kick off the meeting."
(会議を開始したいと思います。)
アジェンダ共有
-
"Let me walk you through today’s agenda."
(本日の議題をご説明します。) -
"Today’s agenda consists of four main topics."
(本日の議題は主に4つです。) -
"The main purpose of today’s meeting is to discuss the budget forecast."
(本日の会議の主目的は予算予測について議論することです。) -
"Our objective today is to finalize the project timeline."
(本日の目的はプロジェクト日程を確定することです。) -
"Does anyone want to add anything to the agenda?"
(議題に追加したいことはありますか?)
発言を始める・意見を述べる
会議では、簡潔かつ論理的に意見を述べることが求められます。
-
"I think we should reconsider the current approach."
(現在のアプローチを再検討すべきだと思います。) -
"In my opinion, this proposal carries significant risk."
(私の意見では、この提案には大きなリスクがあります。) -
"From a financial perspective, the impact could be substantial."
(財務的観点から見ると、その影響は大きい可能性があります。) -
"I’d like to point out one important issue."
(重要な点を一つ指摘したいと思います。) -
"I’d like to add something here."
(ここで補足したいことがあります。) -
"If I may, I’d like to share my thoughts."
(よろしければ、私の考えを共有したいと思います。) -
"It seems to me that the current controls may not be sufficient."
(現在の内部統制は十分ではないように思われます。) -
"I believe there may be a more efficient solution."
(より効率的な解決策があると思います。) -
"One possible concern is the timing of implementation."
(懸念点の一つは導入時期です。)

賛成・同意を表現する
単純な「I agree.」だけではなく、強弱をつけることで自然な英語になります。
-
"I completely agree."
(完全に同意します。) -
"That makes sense."
(それは理にかなっています。) -
"I’m on the same page."
(同じ認識です。) -
"I couldn’t agree more."
(全くその通りです。) -
"That’s exactly what I was thinking."
(まさに私もそう考えていました。) -
"You make a very good point."
(非常に良い指摘ですね。) -
"I agree that the impairment indicators should be reassessed."
(減損兆候は再評価されるべきだという点に同意します。) -
"Your interpretation of IFRS 15 seems reasonable."
(IFRS15の解釈は妥当に思われます。)
反対・異論を述べる
グローバル会議では、直接的すぎる否定は避ける傾向があります。
まず相手を認め、その後に異なる意見を述べる表現が重要です。
丁寧な反対表現
-
"I see your point, but…"
(おっしゃることは理解できますが…。) -
"That’s a fair point, however…"
(もっともなご意見ですが…。) -
"I’m not sure I completely agree."
(完全には同意しかねます。) -
"I have a slightly different perspective."
(少し異なる見解を持っています。) -
"Could there be another way to look at this?"
(別の見方もあるのではないでしょうか?) -
"I’m concerned that the assumptions may be overly optimistic."
(前提条件が楽観的すぎる点を懸念しています。) -
"The proposed treatment may not comply with IFRS requirements."
(提案されている処理はIFRS要件に準拠しない可能性があります。)
質問する・確認する
不明点を確認する能力は、グローバル会議で非常に重要です。
基本的な質問
-
"Could you clarify that point?"
(その点を詳しく説明していただけますか?) -
"Could you elaborate on that?"
(もう少し詳しく説明していただけますか?) -
"What do you mean by that exactly?"
(具体的にはどういう意味でしょうか?) -
"Can you walk us through the numbers?"
(数値について説明していただけますか?)
確認表現
-
"Just to confirm, are we proceeding with option B?"
(確認ですが、B案で進めるという理解でよろしいでしょうか?) -
"If I understand correctly, the deadline is next Friday."
(正しく理解していれば、締切は来週金曜日ですね。)
議論を整理・進行する
会議のファシリテーションでは、議論を整理するフレーズが非常に重要です。
話題を整理する
-
"Let’s move on to the next topic."
(次の議題に進みましょう。) -
"Let’s get back to the main issue."
(本題に戻りましょう。) -
"We seem to be going off track."
(話が脱線しているようです。) -
"To summarize the discussion so far…"
(ここまでの議論をまとめると…。)
発言を促す
-
"What are your thoughts on this?"
(この件についてどう思われますか?) -
"Would anyone like to comment?"
(どなたかコメントはありますか?) -
"We haven’t heard from the finance team yet."
(まだ財務チームからご意見をいただいていません。)
会議終盤:結論・アクション確認
会議では、「何が決まったか」を明確にすることが極めて重要です。
結論確認
-
"Let’s summarize the key takeaways."
(重要ポイントを整理しましょう。) -
"So, we’ve agreed on the following points."
(それでは、以下の点で合意しました。) -
"The next step is to finalize the report."
(次のステップは報告書の完成です。)
タスク確認
-
"Who will take ownership of this task?"
(このタスクは誰が担当しますか?) -
"Could you send the updated file by tomorrow?"
(更新版ファイルを明日までに送っていただけますか?) -
"Let’s aim to complete this by the end of the month."
(月末までの完了を目指しましょう。)
会議終了時のフレーズ
最後の締めくくりも、プロフェッショナルな印象を左右します。
終了表現
-
"Thank you everyone for your contributions."
(みなさま、ご協力ありがとうございました。) -
"I appreciate your time and input."
(お時間とご意見に感謝いたします。) -
"Let’s stay in touch regarding the progress."
(進捗について引き続き連携しましょう。) -
"Have a great day, everyone."
(みなさま、良い一日を。) -
"That concludes today’s meeting."
(以上で本日の会議を終了します。)
会議で頻出する重要単語
agenda
/əˈdʒendə/ 名詞
議題、議事日程
Let’s review the agenda before we start the meeting.
(会議を始める前に議題を確認しましょう。)
consensus
/kənˈsensəs/ 名詞
総意、合意
We need to reach a consensus before moving forward.
(先に進む前に合意形成が必要です。)
alignment
/əˈlaɪnmənt/ 名詞
認識合わせ、一致
We should ensure alignment across all departments.
(全部門で認識を一致させるべきです。)
stakeholder
/ˈsteɪkˌhoʊldər/ 名詞
利害関係者
The stakeholders are expecting an update this week.
(利害関係者は今週の進捗報告を期待しています。)
deliverable
/dɪˈlɪvərəbəl/ 名詞
成果物
When is the final deliverable due?
(最終成果物の提出期限はいつですか?)
milestone
/ˈmaɪlˌstoʊn/ 名詞
重要な節目、中間目標
We achieved a major milestone in the project last month.
(先月、そのプロジェクトで大きな節目を達成しました。)
roadmap
/ˈroʊdˌmæp/ 名詞
計画表、ロードマップ
Can you walk us through the project roadmap?
(プロジェクト計画を説明してもらえますか?)
bottleneck
/ˈbɑːtlˌnek/ 名詞
ボトルネック、障害
The approval process has become a bottleneck.
(承認プロセスがボトルネックになっています。)
escalation
/ˌeskəˈleɪʃən/ 名詞
上申、エスカレーション
This issue may require escalation to senior management.
(この問題は上級管理職へのエスカレーションが必要かもしれません。)
feasibility
/ˌfiːzəˈbɪləti/ 名詞
実現可能性
We need to assess the feasibility of the proposal.
(その提案の実現可能性を評価する必要があります。)
contingency
/kənˈtɪndʒənsi/ 名詞
緊急時対応策、代替案
Do we have a contingency plan in case of delays?
(遅延に備えた代替案はありますか?)
benchmark
/ˈbentʃˌmɑːrk/ 名詞
基準、ベンチマーク
Our performance exceeded the industry benchmark.
(当社の業績は業界基準を上回りました。)
discrepancy
/dɪˈskrepənsi/ 名詞
不一致、食い違い
We found a discrepancy in the financial data.
(財務データに不一致が見つかりました。)
compliance
/kəmˈplaɪəns/ 名詞
法令遵守、コンプライアンス
The new policy is aimed at improving compliance.
(新しい方針はコンプライアンス強化を目的としています。)
procurement
/prəˈkjʊrmənt/ 名詞
調達、購買
The procurement team is negotiating with suppliers.
(購買チームがサプライヤーと交渉しています。)
reconciliation
/ˌrekənsɪliˈeɪʃən/ 名詞
照合、一致確認
The bank reconciliation has not been completed yet.
(銀行残高照合がまだ完了していません。)
variance
/ˈveriəns/ 名詞
差異、乖離
There is a significant variance between the budget and actual results.
(予算と実績の間に大きな差異があります。)
forecast
/ˈfɔːrˌkæst/ 名詞・動詞
予測、予測する
The sales forecast was revised upward.
(売上予測は上方修正されました。)
turnaround
/ˈtɜːrnəˌraʊnd/ 名詞
対応時間、立て直し
We need a faster turnaround for customer requests.
(顧客対応をもっと迅速に行う必要があります。)
synergy
/ˈsɪnərdʒi/ 名詞
相乗効果
The merger created significant synergies between the two companies.
(その合併により両社間で大きな相乗効果が生まれました。)
まとめ
グローバル会議では、英語力そのもの以上に、「適切な場面で適切な表現を使えるか」が重要になります。
特に、
-
会議開始時の進行表現
-
丁寧な意見表明
-
建設的な反対意見
-
結論とアクションの整理
これらを使いこなせるようになることで、会議での存在感と信頼感は大きく向上します。
外資系企業や国際会計実務では、「完璧な英語」よりも、「論理的で明確なコミュニケーション」が高く評価される傾向があります。